東京アカデミー合唱団の

第58回定期・ブラームス公演についての感想・コメント

<半田美和子先生からのメッセージ>

 

この度は、大変お世話になりまして、本当に有り難うございました。

昨年の震災直後のことが思い起こされては、再び皆様と歌うことが出来たことに、大きな喜びを感じました。

また、早速にご丁寧なメッセージを有難うございました。

お言葉の温かさに、本番の疲れが癒されました。

 

ブラームスのドイツレクイエムを歌わせていただいたのは、おそらく3度目だったと思いますが、美しい旋律と和声進行に、今回ほど感じ入ったことはありません。

長いフレーズと、中音域・高音域のチェンジを行ったり来たりするメロディーに苦心する難曲ではありますが、今回は秋山先生に導いていただき、素晴らしいオーケストラの皆さんとアンサンブルを噛み締めながら歌い進めることができましたこと、またそこに、絵画に見るような天の世界の、まるで柔らかい雲や、天使の優しい輪郭のような皆さんの美しいピアニッシモに、音の色をいただき歌うことができたこと、その音楽の中に身を置かせていただけたことは、演奏家として至福の時でした。

 

本当に沢山の練習を積み重ねられての本番だったと想像いたします。

名演奏を有難うございました。

毎回あれだけの高いレヴェルの演奏を続けられることは、本当に大変なことだと思いますが、これからもどうぞお身体に気をつけて、世界にひとつしかない楽器である声帯を大切に、また、素晴らしい演奏を生み出されてください。

 

いつかまたご一緒できますよう、私も更に精進して参りたいと思います。

素晴らしい先生方にも、どうぞ宜しくお伝え下さいませ。

 

心より感謝を込めて。

 

半田美和子

 

<代表長谷川の親しい大学教授>

すばらしいドイツ・レクイエムでした。

聴衆の感動は、あの万雷の拍手で皆さんにも伝わったことと存じます。

今も、あのHerr, du bist würdig zu nehmen Preis und Ehre und Kraft のフーガの後半に出てくるチューバの上昇音階と、それから第4楽章のWie lieblich sind deine Wohnungen のメロディとが繰り返し交互に頭の中に流れています。

終楽章冒頭ソプラノのSelig sind die Toten にも感動しました。第1楽章冒頭のSeilg sind, は、弦楽の前奏で深い慰安が予告されているようではありながら、涙の味のするSeilg でした。しかし、第6楽章のすばらしいクライマックスのあとのソプラノのSelig は、きらきらと歓びに輝いているようでした。実際の演奏でも、またCDでも、何度も聴いてきたのですが、私は今日の演奏で初めてこのコントラストに深く感動しました。

第2楽章のAber des Herrn Wort bleibet のところも、断固とした響きがあって、ぐっときました。これは私自身の心の状態が反映(反響?)していただけなのかもしれないのですが、第1楽章では女性合唱に何か不安定な感じがありました。しかし、このAber を聴いた時、「ああ、完璧にまとまってる。もうだいじょうぶ」と思いました。そして、そのとおりでした。いえ、そのとおり以上でした。

音楽のこの力、これはいったい何だろう、これはいったいどういうことなんだろう、と考えさせられています。

 

<代表長谷川の会社の元同僚>

土曜日は、素晴らしいコンサートにお招きいただきありがとうございました。

長期間ハードな練習をなさったことと思います。本当にお疲れ様でした。

  わたしは合唱曲を長年聴き続けている専門家ではないので感じ方が違うのかもしれませんが、ブラームスの音楽はこんなに崇高で美しいのだと大変感動いたしました。前回のレクイエムとはまた違って、調和が取れている中にも抑揚がはっきり感じられて、厳しい練習によってこんなに素晴らしいハーモニーになるのだとうっとりしました。最初の曲は短いものでしたが、オーケストラと合唱が非常に良く合っていて、やさしいメロディの美しさが際立っていました。

 ドイツ・レクイエムは緩急も鮮やかに、(ドイツ語はわからないのですが)荘厳さを感じるパート、慰め・癒しを感じるパート、天上の声が響くようなところと聴きどころが満載で、胸を打たれました。さぞかし成功を誇りに思われるだろうなと考えながら帰宅したのですが、意外にもご本人は満足なさっていないのですね。。。

 ソロの方々はさすがにプロ。激しい男声の部分はおなかにズンと来る声量で運命の苛烈さが伝わってきましたし、ソプラノは静かな旋律をこの世のものとは思えないような繊細さで本当に美しく、歌っておられました。前回に引き続き、半田さんは歌の世界を見事に表現なさっていました。

  なにぶんにも素人で、うまく言葉に表すことができず、歯がゆい思いがいたしますが、わたしは心が洗われるような時間を過ごすことができましたことをお知らせしたいと思います。

 

 

<代表長谷川の知人>

私もご一緒したYさんも「歌声ってすごい!」と感動して、二人でしばらくきゃっきゃしてました。 ブラームス、いいですね。

柔らかく包み込む母性的な感じと、高みに押し上げて引き上げてくれるような父性的な感じと、悲しみに覆い隠されるような重たさと、それを弾き返すような力強さと、振り幅の大きい両極が組み合わさっていて、私のような詳しくない聴き手でもドラマをイメージしやすい曲でした。

  2曲目の「農夫は、秋の雨と春の雨が降るまで忍耐しながら、大地の尊い実りを待つのです」の歌詞が一番心に残りました。

今、友人のお母様がガンの治療を受けていて、なかなか良い方向に行けず、つらい時間が長くなっています。この聖書の一節はきっと生きる希望をつないでくれるものと思います。折を見て教えてあげようと思います。

おかげさまで、良い週末になりました。

 

<代表長谷川の会社の元同僚>

年に少なくとも1度は合唱の素晴らしさに浸ることができる幸せを感じました。

半田さんは文字通り、天使の歌声でしたね。

今回は楽譜を持っておられないことに気付きました。あの長丁場は大変でしたでしょう。

とはいえ、合唱の渦の中に居られる幸せは何にも増してでありました。

今後も毎年楽しみにしております。

 

<代表長谷川の会社の元同僚>

とても良い出来栄えでした。レクイエムの歌詞が(ほんの少しながら理解できる)ドイツ語であったことも素直に重厚な調べに入っていくことができた理由かもしれません。ソロもソプラノの半田さんはもちろんのこと、バス・バリトンの成田さんの独唱も大いに魅力的でした。秋山マエストロの指揮ぶり、左手の先に大きな口がついていて、それが実に雄弁に演奏者の皆さんに語りかけ、文字通りリードしている景色でした。

  またの御案内をお待ちしています。

 

<代表長谷川の会社の大先輩で、好楽家として師匠格>

 荘重、堅固、清澄なレクイエムを聴かせて頂き、感動しております。

半世紀の勤めを卒業したばかりの私にはぴったりの音楽空間でした。

立派な演奏を成就された力量に敬意を表します。私は学生時代から

ずっとブラームス・ファンですが、今回いよいよその念を強くしました。

 

「演奏会前の静寂」  長田雅人氏撮影
「演奏会前の静寂」  長田雅人氏撮影

<某ソプラノ歌手> Facebookより

アカデミー合唱団の演奏を聴いてきました。ネーニエとドイツレクイエム。ネーニエも本当に素敵な曲で、わたしも歌いたいなと思いました(^o^)
ドイツレクイエムみなさん暗譜だったことに驚きですみなさんとても一生懸命で緊張感があり、素敵な演奏会でした。ソリストの方々もすばらしかったです。秋山先生の指揮もみとれてしまいましたとてもいい演奏会でした。すぐ帰る気にもなれず、すこしお茶してます
(^^)~

 

つぶやきから

教会で交流のあるT姉が参加されている「東京アカデミー合唱団第58回定期演奏会」を拝聴する為、東京オペラシティへ行きました。今回の演目ブラームス「ドイツ・レクイエム」「ネーニエ」は前回、前々回に続く私の知る限りレクイエム公演3回目となり

 ネーニエ「Nanie」はラテン語で哀悼を表しブラームスの円熟期1880年作、ドイツレクイエムは1868年の出世作という解説確かにネーニエは荘厳で古典的な美しさのある旋律に胸を打たれます。一方ドイツレクイエムは若さと意気込みのある曲調が構築美を感じさせて人々の心を捉えたのかもしれません。アカデミー合唱団の演奏会は第555657そして今回58回目とお誘いを受けて聴いていますがレクイエムだけで英語、ラテン語、ドイツ語と毎回歌詞と言語が変わるので楽しめますね「聖書と祈り」が歌の中心となり共通しているのは「葬送曲」の様な蔭りや重苦しさがなく聴く者に慰めと癒しを与えて直接的、間接的に「神の国」を体現させている点今を生きる私達にも新たな希望が生まれます(個人的にはラッターの現代風レクイエムとモーツァルトレクイエム・神の小羊が好き)「天に栄光、地に平和あれ」Filius Patris.

 

東京アカデミー合唱団「ドイツ・レクイエム」@オペラシティ。初めて生で聴く「ネーニエ」(哀悼歌)がなんだかじわじわきた。メイン料理のレクイエムも大変よし。指揮の秋山先生は昨日のハーディングみたいだったぞ!完全燃焼してた!

 

東京アカデミー合唱団、ご高齢の方が多いな(特に男性)と思っていたら、隣の家族連れの息子さんと娘さんが「おじいちゃんみつけた!」とステージに向かって手を振ってた。そんな感じで、あたたかく会場が埋まっておりました。オケは東響。

 

東京アカデミー合唱団定期だん。ブラームスプロを秋山さん東響と。ドイツレクイエム暗譜してはりました!ぶらぼー。