コンサート案内

2018年

 

第64回定期演奏会

演奏曲目: エリヤ(フェリックス・メンデルスゾーン)

指      :     

管 弦 楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

独   唱:ソプラノ:半田美和子、本宮廉子

      ア ル ト :谷地畝晶子、三津山和代

      テノール:松原 友、小貫岩夫

       バ       ス:キュウ・ウォンハン、狩野賢一

      児童ソロ:NHK東京児童合唱団員

日 時:2018年9月30日(日)16時開演

場 所:東京オペラシティーコンサートホール

 

第64回定期演奏会チラシ
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ご参考

秋山和慶の過去のエリヤ演奏会での新聞評記事)

 鮮やかな「エリヤ」に聴衆うっとり、秋山、演奏を一体化

Post-Standard紙、1996年11月23日)

 

 コンサートで2時間も聴いているとうんざりしてくるのはよくあることだが、3時間近いオラトリオ「エリヤ」の場合はどうだったか。シラキュース響と名誉指揮者の秋山和慶、シラキュース大オラトリオ・ソサエティ、多くのソリスト達の演奏は素晴らしいものとなった。

 このオラトリオは退屈することも、くどいと感じることもまるでなく、最初から最後まで実に美しかった。全曲2時間50分の間、咳ひとつ聞こえなかった。

 メンデルスゾーンの素晴らしい譜面に加えて、メゾソプラノのアリソン・スウェンソンは深い豊かな音色で思慮深い、繊細な表現を聴かせた。彼女の18番のアリア(「主から離れて行く者には禍が来る」)では、話法や顔の表情、身体表現が演奏を実にドラマティックにした。客席は対訳が読めるように証明で明るくされていたが、彼女の発語はそんな必要がないほど明瞭だった。

 エリヤを歌ったバス・バリトンのティモシィ・ルフェーヴルは最もきつい役どころだったが、全曲を通じて決然とした強さを込めて歌いきった。また26番のアリア(「主よ、もう十分です」)では、チェロの深い音色を伴う見事な嘆きの曲を繊細かつ感受性豊かに歌った。ただ譜面を読むのに顔が下向きがちなのがいただけなかった。

 ソプラノのルヴァダ・ハリスンは劇的な強烈さに富み、その声はオケを突き抜けて聞こえたが、長いフレーズの最後のところで(例えば7番の天使達の複4重唱)下がり気味になったのが惜しまれる。

とはいえ力業が必要な21番(「聞け、イスラエルよ」)では彼女のアリアは実に立派だった。

 テナーのブランド・ダイアモンドは発語が素晴らしく、音程も正確だったし、児童ソロのブライアン・バーディックも清純な声で他と完璧に調和していた。

 オラトリオ・ソサエティは対位法にこめられたエピソードを見事に歌いきった。力強いバールの聖職者たちの合唱は厳然たる迫力に満ちていたし、天使達の合唱では4声は完璧なバランスをもって聴かせてくれた。

 

 秋山は芸術面の経験の異なる演奏者達を見事にまとめ、オケとソリスト、合唱を完全に一体化した。これは他の偉大な指揮者でもなかなかできることではない。                                       (翻訳:長谷川潔)